​2018年度浄禅寺奉納

 当講中は、伝統的な「念仏六斎」を今に伝える珍しい伝承団体として知られておりますが、「芸能六斎」復活にも精力的に取り組んでおります。

 上鳥羽には橋上・橋下両地域に大正時代まで六斎踊りも盛んに行われておりましたが、今日まで長く絶えておりました。この踊りの復活をはじめ、上鳥羽の六斎念仏の興隆は悲願でもありました。

 平成23年度より「上鳥羽六斎ジュニア」を結成し、壬生六斎講中より講師を迎え、地域の皆様にも支えられて「芸能六斎」復活の足がかりをつくることができました。当初は「四つ太鼓」のみを鉦講の浄禅寺奉納の傍らで行っていたのみでしたが、子どもたちの熱心な取り組みにより、毎年目覚ましい成長のもと、平成27年の夏には一山打ちを披露できるまでになり、上鳥羽の芸能六斎として、新たな出発を迎えることができました。

 六斎念仏は、その長い歴史の中で、常に時代の新しい風潮を採り入れ芸能を創出しています。上鳥羽では、六斎らしさの中に“現代”を豊富に取り入れた、他では決して見ることのできない新しい「芸能六斎」として復活を果しました。

 現在、芸能六斎は六斎ジュニアの経験者のなかから有志を募って、中~高生を中心に活動しております。

発願(ほつがん)/月輪(つきのわ)

 発願は、『往生礼讃』の偈の一節で、この句は「発願文」として浄土宗を中心とした各宗で用いられる。六斎念仏では、一山打ちの始まりに唱えられ、この時ばかりは芸能化した六斎念仏にも念仏信仰の淵源を見ることができる。

続いての月輪は発願から間を開けずにおこなわれる。静かな笛の音で始まり、やがて太鼓や掛け声で賑やかに踊る。演目の名は、夜にたぬきが月を見ながら思案し、様々に化ける様子を滑稽にものがたる口唱の唄に由来する。

花唄娘(はなうたむすめ)

太鼓を打ち、途中に手踊りを行う。女の子の多い上鳥羽ならではのはなやかな曲。

四つ太鼓

芸能六斎を修得するにあたって、はじめに習う曲。太鼓打ちはもっとも基本となるものの、ひとりひとりの技量や個性によって様々な変化を楽しめる。壬生六斎講中の方々の指導により芸能六斎ではじめての浄禅寺公演で披露して以来、六斎ジュニアでは壬生の打ち方をベースにしなががらも、近年では上鳥羽の芸能六斎独自の打ち方を創り出している。

わらべ

中央に上打ちと呼ばれる曲のリード役と、それをとりまき輪になって踊る。上鳥羽の地域を歌に織り込んだ数え歌風の口唱歌で、四つ太鼓と合わせて上鳥羽六斎ジュニアではじめに修得する演目である。

天狐(あめぎつね)

上鳥羽独自の芸物。狐が登場し、雨除けの祈祷を行う。雨の代わりに飴を降らせる。

乙姫(おとひめ)

二人の太鼓の掛け合いによる、難易度の高い技巧的な曲。

獅子と土蜘蛛(ししとつちぐも)・結願(けちがん)

京都の六斎念仏のハイライト。獅子と土蜘蛛の戦いと、土蜘蛛から繰り出される蜘蛛の糸は圧巻。

その後結願は短い念仏で締められる。この結願は鉦講中で唱和される焼香太鼓最後の念仏と同じものである。

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当講中は、平成28年度、公益財団法人京都文化観光資源保護財団の保護事業助成金を活用しています

Ⓒ2017上鳥羽橋上鉦講中

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