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当講中では、近世~近代にいたる京都の六斎念仏の古文書・道具類を多数伝えており、学術的にも貴重な資料として認められています。

順時それら資料を公開予定です。

撮影には佛教大学宗教文化ミュージアム、ならびに文書の解析には千葉経済大学菅根幸裕先生のご協力を得ました。

免状 空也堂極楽院

1823年に空也堂から盂蘭盆の奉納にあたり六斎念仏の執行許可を与えられたことを示す文書

 

夫我朝念仏元祖

当寺開山空也上人者竊蒙於両社神勅五穀成就万民豊楽平等而勧都鄙之諸類可令六斎念仏弘通之旨仍免状如件為證以印(印)

日本念仏本山空也堂光勝寺

八十一世 権大僧都法印

文政六年癸未七月十五日

奝也真仍(花押)

城州上鳥羽村 上組講中江

 

免状 空也堂極楽院 

March 08, 2016

1846年に仁孝天皇崩御に際して、空也堂より上鳥羽橋上鉦講中に焼香式の出仕を命じたことを示す文書。

 

一 洛西上鳥羽村六斎念仏

導師 此度

仁孝天皇様崩御ニ付来ル廿五日

本山御焼香参向附隋令

御供奉申付依而如件

本山極楽院(印)

院代

弘化三年三月十六日 春翁

上鳥羽村

念仏講中

免許之事

March 08, 2016

上鳥羽橋上鉦講中が、焼香式において大導師という、もっとも権威ある階位で出仕していた事を示す。

 

仁孝天皇様崩御ニ付本山依先格於泉般両寺御焼香奉向供奉之徒ニ交六斎大導師執行依勤功永ゝ免許許者也以与文書之牒

(印)以印為證仍執達如件

干時弘化三年午歳三月廿五日

我朝念仏宗祖一品本山

紫雲山光勝寺極楽院空也堂

八十二世後胤

紫賜上人 春翁 (花押)

免許

March 11, 2016

1867年孝明天皇の法会に大導師として出仕したことを示す文書

 

(印)免許

一、金銀太鼓 四ツ

一、雑色着用之事

孝明天皇御法会六斎念仏

修行仍其功令免許候

以印(印)為証如件

空也上人八十三世

慶応三年卯二月十七日

賜紫空忍上人 義信

(印)(印)

六斎大導師 上鳥羽橋上講

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本尊掛軸

安政二年に作成。上部には延命地蔵菩薩とその偈文が、下部には講員の名と死後の戒名を記を記す巻物

現在も「月次」で用いられ、念仏の宿にあたる家が持ち回りで管理し、「月次」当日に本尊として掛けられる。

 

箱に「上鳥羽講中世話方」とあり、世話方の名前の墨書がある。

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